生後5~6か月ごろから始まる離乳食。赤ちゃんにごはんを作るのが楽しみ! という人もいれば、毎日の食事作りを負担に感じる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、毎日の離乳食づくりが楽になり、かつ罪悪感がない(=栄養たっぷり)メニューを作ることができる離乳食ストックメニュー「万能冷凍スープ」の作り方を紹介します。
1. 離乳食は冷凍ストックが便利
目の離せない赤ちゃんのお世話をしながら、大人とは別に離乳食を作ることは大変です。
特に、2回食の始まる離乳食中期からは、毎回の調理を負担に感じる人も多いはず。
また、赤ちゃんの食べる食事の量は少量なこともあり、毎回作ると材料が余ってしまうのも難点です。
これらの負担や材料の無駄を減らすためには、離乳食を「冷凍ストック」することがおすすめです。
冷凍は温度を下げるだけで食品を保存するため、保存のために添加物や特別な道具は不要です。
離乳食を小分けにして冷凍すると非常に便利に使えることから、多くの離乳食の冷凍グッズが販売されています。
野菜やお肉など単品や、スープやチヂミなどの調理品を冷凍しておくことで、毎回の調理を楽にして、毎回の離乳食づくりの負担を減らしましょう。
離乳食を冷凍する際のポイントや注意点など、基礎的な内容は、こちらの記事をご覧ください。
2. 便利な離乳食ストック「万能冷凍スープ」
さまざまな離乳食ストックのなかでも、特に便利なのが「万能冷凍スープ」です。
粒の大きい食材を食べられるようになった離乳食中期以降からは、このストックがあるととても便利。
内容はいたってシンプルで、アレルギー確認の終わったさまざまな野菜を1週間分ほど鍋でまとめてスープとして煮込んでおくだけです。
野菜はあらかじめ刻み、柔らかさは離乳食中期、離乳食後期、完了期に合わせた硬さに煮ていきます。
野菜を刻むのが少しおっくうな場合は、フードカッターやコープ等で販売されている冷凍みじん切り野菜を使うと便利です。
味付けはせずに煮込みましょう。
調理段階で味をつけず、毎食の調理のたびに味をつけることで、さまざまなバリエーションの料理に転用することができます。
煮込む際は、鍋でもおいしく煮込めますが、「シャトルシェフ」「ホットクック」などの加熱調理器具を使うと、野菜にじっくり低温で火を通すことができるため、野菜が甘く煮込めます。
3. 万能冷凍スープのストック方法
調理した万能冷凍スープは、熱いうちに小分けにして保存容器に入れましょう。
容器は以下のような冷凍用の小分けパックがかさばらず便利です。
【おすすめ】
・ストリックスデザイン 冷凍用保存パック S (100ml)
保存容器に入れたスープは、常温で粗熱をとるのではなく、以下のどちらかに入れて冷却しましょう。
① なにも入っていないチルド室
② 保冷剤を多めに入れた保冷バッグ
熱いスープは、冷ます途中の過程で微生物や菌が繁殖しやすい30~40℃に長くとどまります。
できる限り早く温度を下げ、早めに冷凍庫に入れるようにしましょう。
粗熱が取れたら、すぐに冷凍庫に入れて冷凍して保存しましょう。
4. 万能冷凍スープの解凍調理方法
ストックした万能冷凍スープは、具材を加えて加熱解凍をすることで、さまざまな料理に活用することができます。
【調理例】
①万能冷凍スープ+粉末だし → 和風野菜スープ
②万能冷凍スープ+冷凍トマト(うらごし)+白身魚 → アクアパッツァ
③万能冷凍スープ+冷凍鶏ささみ+牛乳+赤ちゃん用コンソメ → 洋風ミルクスープ
プレーンな野菜スープは何にでも合うので、さまざまな肉や魚を加え、フレーバーをつければ赤ちゃんも飽きることがありません。
加熱する際は、鍋もしくは電子レンジで具材をあわせて加熱するようにしましょう。
電子レンジ加熱をする際は、数分ごとに材料を混ぜ合わせて、熱がまんべんなく通るようにする必要があります。
5. 離乳食のストックは無理せず続けられるものを
離乳食のストックは、後の工程を楽にスムーズにするために行うものですが、根を詰めすぎるとストックを行うことが負担になってしまう場合があります。
万能冷凍スープのように、一度にさまざまな食材を入れて応用のきくものをつくったり、市販のうらごし素材のキューブを取り入れるなど、離乳食のストックづくりに負荷がかかりすぎないようにしましょう。
毎日の離乳食の時間に大切なことは、赤ちゃんが食事を楽しいと感じ、食事を与える家族が心の余裕を持って取り組めることです。
離乳食のストックづくりのこだわりは人それぞれです。
自分に合ったやり方でペースをつかんでいきましょう。