離乳食中期(生後7~8か月)から始めることができる鶏ささみは、脂肪分が少なく消化にもよい食品です。
やわらかくクセも少ないので、赤ちゃんのはじめてのお肉として食べさせやすいのも特徴の一つ。
鶏ささみは、少量のパックで販売されている状態のものを一度に調理し、ほぐした状態にして冷凍しておけば日々の離乳食に便利に使えます。
本ページでは、そんな鶏ささみを離乳食用に調理・冷凍する方法は注意点、栄養について解説します。
1. 離乳食用・鶏ささみの冷凍保存方法
鶏ささみは生の状態で購入したものを、茹でてほぐした状態で冷凍保存しましょう。
材料
鶏ささみ…………1パック(少量・50g程度)
ゆで汁(水・だし汁)……200ml
① 鶏ささみの筋をとる
鶏ささみを調理する際には、筋をとっておきましょう。
筋に沿って1cmほど包丁で切り込みを入れたあと、包丁で筋を切り取っていきます。
② 鶏ささみをゆでる
ゆで汁(水やだし汁、赤ちゃん用コンソメ汁など)を用意し、沸騰させます。
鶏ささみを入れて5分ほど中火で煮た後に取り出します。
※大人用はしっとりさせるために沸騰後肉を入れて加熱を止めますが、赤ちゃん用はしっかりと火を通すために加熱しながら煮ましょう
鶏ささみを茹でた茹で汁は捨てずに取り置き、冷ましておきます。
※加熱は電子レンジでも行えますが、タンパク質を電子レンジで加熱すると局所的に熱が集中して硬い部分ができやすくなります。可能ならば鍋調理をするとよいでしょう
③鶏ささみを刻む or ほぐす
茹でたささみを月齢に合った大きさに調理します。
【離乳食中期】すり鉢・ブレンダーですり潰す
細かくきざんですり鉢ですり潰すか、ブレンダーなどですり潰します。
【離乳食後期】包丁で細かく刻む
歯ぐきで潰して食べやすいよう、包丁で細かく刻んでおきます。
【離乳食完了期】手でほぐす
歯茎や歯で噛んで食べやすいよう、手で細かくほぐしておきます。
③ 冷凍保存袋に入れる
鶏ささみの冷凍には、冷凍保存袋を使います。
薄く平ら(3mm以下が目安)に伸ばせる程度に鶏ささみを入れ、少量の茹で汁を加えます。
茹で汁を加えることで、解凍時のパサつきを抑えることができます。
冷凍保存袋の空気を抜き、封をしたら、鶏ささみとゆで汁をよく揉み込んで平らに伸ばしましょう。
※冷凍前はできる限り薄く伸ばしてください。冷凍した食品は想像以上に硬くなります
④ 冷凍する
平らに置ける場所に鶏ささみの冷凍保存袋を置き、冷凍します。
⑤ 加熱解凍して使う
鍋で煮る、もしくは、電子レンジで加熱するなどして使います。
電子レンジで加熱する際は、耐熱容器に入れてラップでふんわりと蓋をして加熱しましょう。
離乳食用の鶏ささみを解凍する際には、必ず鍋やレンジなどで加熱解凍をします。
冷蔵庫解凍や自然解凍は、食中毒の危険があるので、必ず避けるようにしましょう。
2. 離乳食用鶏ささみを冷凍するときのポイント
鶏ささみを冷凍する際のポイントは、パサつきや味の変化を抑えることです。
食品は冷凍保存中に乾燥・酸化しやすくなっています。
保存している食品に霜ができていたら、それは乾燥のサイン。食品の周囲に空間がある状態で保存すると、食品から水分が蒸散して霜になってしまうのです。
乾燥すると、食品の酸化が進むため、味も変わりやすくなります。
乾燥を防ぐ保存方法で鶏ささみを使った離乳食をおいしく保存しましょう。
① 冷凍保存袋で保存する場合
冷凍保存袋で調理した鶏ささみを保存する場合は、食品の厚さが3mm以下になる量の食品を入れ、さらに少量のだし汁やコンソメスープを入れてひたした状態にしましょう。
そのうえで、冷凍保存袋から空気を抜き、平らにして冷凍します。
このように、だし汁やスープと共に冷凍すれば、水分が膜となって鶏ささみを包むため、乾燥を防ぐことができます。
月齢が進んで少し味付けが可能になってきた場合は、塩や砂糖の入ったタレで揉み込むと、調味料には保水効果があるため、この方法でも乾燥を防ぐことができます。
どうしてもだし汁やスープを入れて保存したくない場合は、そのまま冷凍保存袋に入れて空気を抜き、平らにして保存しても構いません。霜は長期間保存すると発生しやすくなるため、早めに使い切りましょう。
②製氷皿タイプ・離乳食保存用コンテナで保存する場合
食品の周囲に隙間ができやすい製氷皿タイプや離乳食保存コンテナで保存する場合は、乾燥を防ぐために周囲にたっぷりのだし汁やスープを入れて冷凍しましょう。
そのまま電子レンジや鍋で解凍し、鶏ささみ入りのスープとして使うことができます。
3. 冷凍鶏ささみの便利な離乳食アレンジ
冷凍した鶏ささみはさまざまな離乳食メニューに活用できます。
【冷凍保存袋でだし汁やスープと冷凍保存したもの】
→必要量だけ追って取り出して、電子レンジもしくは鍋で解凍します
①そのまま主菜として
②温めたものにとろみをつけてごはんに乗せてあんかけに
③ほかの野菜と混ぜて煮物風に
【製氷皿タイプ・離乳食保存用コンテナで冷凍保存したもの】
→容器から取り出して、電子レンジもしくは鍋で解凍します
①そのまま鶏ささみスープとして
②野菜を加えて具沢山スープに
毎日のマンネリを防ぐためのおすすめは、「冷凍保存袋で鶏ささみを冷凍」「野菜を煮込んだスープを離乳食保存用コンテナで冷凍(万能野菜スープ)」の組み合わせです。
この万能野菜スープがあれば、タンパク質(鶏ささみ、白身魚、お豆腐)を変えるだけで毎日のメニューを変えることができます。
また、冷凍保存袋の鶏ささみに加えただし汁やスープは少量であるため、そこまで味に影響しません。そこで、だし汁、赤ちゃん用コンソメ、トマト風味、かぼちゃ風味など、スープの味を毎日変えることによって、さまざまな離乳食に転用することが可能です。
4. 冷凍鶏ささみを離乳食にうまく活用しよう
冷凍した鶏ささみは、メインのおかずやスープの具材など、さまざまに活用できる便利な食材です。
少量しか食べない赤ちゃんのために用意するのは大変ですが、冷凍を活用して調理の手間を集約することで、負担を感じず活用していきましょう。