離乳食作り、毎日お疲れ様です!
離乳食を始めたばかりの頃は、少量ずつ作るのでも手間がかかりますよね。そんな時に役立つのが離乳食のフリージング(冷凍保存)です。
この記事では、離乳食初期から完了期まで対応できる、離乳食フリージングの基本と、 段階別活用術をプロが徹底解説します。
フリージングをマスターすれば、離乳食作りがグッと楽になり、栄養満点な手作り離乳食を赤ちゃんに安心して食べさせられますよ!
目次
1. 離乳食フリージングのメリット
離乳食をフリージングすることには、たくさんのメリットがあります。
- 時短調理:まとめて作って冷凍しておけば、毎回の調理時間を大幅に短縮できます。
- 栄養満点:旬の食材を新鮮なうちに冷凍することで、ビタミンや栄養を逃さず維持できます。
- 食品ロス削減:少量しか使わない食材も、冷凍保存で無駄なく使い切れます。
- 小分けで便利:赤ちゃんの一食分ずつ冷凍できるので、必要な分だけ使用することができます。
- 作り置きのストックに:忙しい時や外出時でも、手作り離乳食を手軽に用意できます。
フリージングを上手に活用すれば、時間やストレスを減らしながら、赤ちゃんに手作りの美味しい離乳食を食べさせてあげられます。
2. 離乳食フリージングの基本
離乳食を安全に美味しくフリージングするためには、いくつかの基本ポイントを押さえておくことが大切です。
フリージングに適した食材・適さない食材
ほとんどの食材はフリージングできますが、中には食感や風味が変化しやすいものもあります。
フリージングに適した食材:
- 野菜類(かぼちゃ、人参、ほうれん草、ブロッコリーなど)
- 果物類(りんご、バナナ、いちごなど)
- お肉・魚(鶏むね肉、ひき肉、白身魚など)
- 炭水化物(ご飯、パン粥、うどんなど)
- だし汁、スープ
フリージングに不向きな食材(工夫が必要な食材):
- 水分が多い野菜(レタス、きゅうり、トマトなど):水分が出て食感が変わりやすい
- 未加工だと食感が損なわれやすい野菜(にんじん、じゃがいも、れんこんなど):生のまま冷凍するとボソボソになる
- 豆腐、こんにゃく: スポンジ状になりやすい
- ゆで卵の白身: パサパサ状になりやすい
これらの不向きな食材も、調理方法や工夫次第でフリージング可能です。例えば、トマトはピューレ状にして冷凍するなど工夫しましょう。
フリージングに適した容器と道具
フリージングには、食材の種類や一食分量に合わせて適切な容器や道具を選ぶことが重要です。
- シリコン製製氷皿:初期の少量小分けに大変便利。取り出しやすく、繰り返し使用することができます。
- シリコンカップ:中期以降の小分けに。 シリコン製なので冷凍後も取り出しやすいです。
- プラスチック容器: 作り置きやスープなど、 ある程度の量をまとめて冷凍するのに適しています。 平らな容器を選ぶと冷凍と解凍時間を短縮できます。
- 冷凍用保存袋: 平らに冷凍したい場合に便利。 空気を抜いて密封することで、冷凍焼けを防ぎます。
- ラップ: 小分けした食材を包むのに便利。 シリコンカップや容器と併用すると便利です。
- 食品用スケールと小分けスプーン: 離乳食の量を正確に計量するために。
- ラベルシールとペン:冷凍日と食材名を記載するために必須。
容器は、電子レンジ対応と冷凍可能なものを選びましょう。 シリコン製とプラスチック容器を数種類用意しておくと便利です。
フリージングの手順
美味しく安全にフリージングするための手順です。
- 粗熱を取る:調理した離乳食は、食品安全性の観点から、できるだけ早く粗熱を取りましょう。 食品容器に移し替えて、冷蔵庫に入れるのがおすすめです。他の食品に熱が移ることが気になるならば、空にしたチルド室を活用しましょう。
- 小分けする:赤ちゃんの一食分ずつ、 シリコン製製氷皿やシリコンカップ、ラップなどで小分けします。初期は少量、 段階が進むにつれて量を増やしましょう。
- 冷凍:小分けした離乳食を、 食品容器や冷凍用保存袋に入れ、冷凍します。 よく金属トレイに乗せて冷凍庫に入れると、急速冷凍できると言われますが、業務用の機械を使わない限りさほど変わりません。センシティブな食材でない限り、一般の冷凍庫で問題ありません。
- ラベルと日付を記載:冷凍した日付と食材名をラベルシールに記載し、容器に貼り付けます。いつ作ったものか一目でわかるようにしましょう。
急速冷凍することで、氷の結晶を小さく抑えられ、解凍時の食感劣化を最小限にできます。また、雑菌の繁殖を抑える効果も期待できます。
3. 段階別フリージング活用術
離乳食の段階に合わせて、フリージング方法や活用方法を工夫することで、 より効率的に離乳食作りを進められます。
離乳食初期(ごっくん期):滑らかピューレで簡単フリージング
離乳食初期は、滑らかなピューレ状の離乳食が中心です。野菜や果物を各食材ずつピューレ状にして冷凍しておくと、小分けや組み合わせが簡単です。
おすすめ食材:
- 10倍粥: シリコン製製氷皿で小分け冷凍。
- 野菜ピューレ(じゃがいも、人参、かぼちゃなど): 各食材ずつ冷凍。
- 果物ピューレ(りんご、バナナなど): 各食材ずつ冷凍。
小分け方法: シリコン製製氷皿やシリコンカップに一食分ずつ入れ、冷凍します。解凍時は、電子レンジまたは鍋で加熱し、 他の食材と混ぜて使用することができます。
離乳食中期(もぐもぐ期):少量ずつ小分け冷凍
離乳食中期になると、 ある程度の量を小分け冷凍しておくと便利です。野菜やタンパク質源を混ぜた料理を冷凍するのもおすすめです。
おすすめ料理:
- 野菜と鶏ひき肉の煮込み:シリコンカップやプラスチック容器で小分け冷凍。
- 豆腐と野菜のあんかけ:シリコンカップやプラスチック容器で小分け冷凍。
- 冷凍野菜 (市販):刻んで冷凍しておくと、少量ずつ使用することができます。
小分け方法: シリコンカップやプラスチック容器に一食分ずつ入れ、冷凍します。解凍時は、電子レンジまたは鍋で加熱し、必要に応じて少量の水やだし汁を加えて食感を調整します。
離乳食後期(かみかみ期)~完了期: 作り置きもフリージング
離乳食後期~完了期には、 作り置きを冷凍しておくと、忙しい日や休日に大変便利です。手づかみ食べできる料理も冷凍可能です。
おすすめ作り置き:
- おやき: 平らにして冷凍用保存袋で冷凍。
- ハンバーグ: 平らにして冷凍用保存袋で冷凍。
- リゾットやパスタ: プラスチック容器で小分け冷凍。
小分け方法: おやきやハンバーグは、 平らにして冷凍用保存袋に入れ、 使用時は必要な分だけ取り出して加熱します。 リゾットやパスタは、 プラスチック容器に小分け冷凍し、電子レンジまたは鍋で加熱します。
4. 冷凍離乳食の解凍・加熱方法
冷凍した離乳食は、必ず加熱してから赤ちゃんに与えましょう。解凍方法と加熱方法は料理の種類や段階によって使い分けます。
- 電子レンジ: 迅速に解凍と加熱ができるので大変便利。 小分けされた冷凍離乳食に適しています。加熱ムラを防ぐため、途中で混ぜましょう。
- 鍋: 少量の水やだし汁を加えて加熱すると、焦げ付きにくく食感も調整しやすいです。スープ状の料理に適しています。
- 湯煎: パウチされた冷凍離乳食に適しています。 パウチごと湯煎で温めることができます。
- 調理中の料理に加えて加熱: スープや煮込み料理など、作り置きの料理に冷凍離乳食を加えて加熱することも可能です。
解凍・加熱後は、必ず温度を確認してから赤ちゃんに与えましょう。熱すぎると赤ちゃんが火傷してしまう危険性があります。
5. 冷凍離乳食の安全な保存期間と注意点
冷凍離乳食は便利ですが、長期保存には不向きです。安全に使用するために、保存期間の目安と注意点を確認しましょう。
冷凍保存期間の目安:
- 1週間~10日: 衛生的に問題なく保存した場合の目安です。
- 早めの消費がおすすめ:冷凍保存期間内であっても、できるだけ早めに消費するように心がけましょう。
冷凍離乳食の注意点:
- 再冷凍は絶対禁止:一度解凍した離乳食は再冷凍すると品質が著しく低下するだけでなく、食品安全性の面でも危険です。
- 解凍後は早めに消費する:解凍した離乳食は、常温で放置せず、早めに消費するようにしましょう。
- 異臭や変色がないか確認する:解凍した離乳食に異臭や変色がある場合は、赤ちゃんに与えるのは控えましょう。
冷凍保存期間はあくまで目安です。食品安全性に十分に注意し、赤ちゃんの健康を第一に考えて使用しましょう。
6. フリージング離乳食で、もっと楽に、もっと笑顔で
離乳食のフリージングは、忙しいママパパの強い味方です。
フリージングを上手に活用することで、離乳食作りにかかる時間やストレスを減らし、赤ちゃんとの大切な時間をより楽しむことができます。
この記事で紹介したフリージング術を参考に、ぜひ離乳食フリージングを試してみてくださいね。
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